平成28年度 第一回技術研修会【自然観察会のガイド実施上の留意点および、ヒトツバタゴの診断研修】を平成28年5月8日(日)に県立青葉の森公園で実施しました。GW最終日でもありましたが、22名と多くの方が参加しました。
樹木ガイドについては(一社)日本樹木医会千葉県支部富塚顧問、鳥類ガイドについては鈴木副支部長を講師に招き開催しました。
公園や里山の自然観察会などのガイドをおこなう際の留意点を、観察会のテキスト作成など準備段階から実際のガイドについて研修を受け、公園内を実際に散策しながら、樹木の説明について学名にまつわる話、樹木の利用方法等のレクチャーを受け、鳥類観察においては、コゲラの巣作りは太い枯れ枝で行われていることもあり、枯れ枝を切除する際には巣がないか注意が必要であったり、巣箱を利用する鳥についての説明などを受けました。
ヒトツバタゴの外観診断では、平成25年から継続的に実施してきた診断結果や空気管やピックエアレーションといった実施されている樹勢回復工法の説明を行い、現状についての外観診断(簡易診断)を行いました。
最後に今回の簡易診断結果を踏まえ、公園管理事務所会議室をお借りして、これまでの診断において足りなかった項目や今後の対策作業の考え方などの意見交換を行いました。
今後の対策については、ほぼ参加者全員から固結した土壌による根系発達阻害が樹勢減退の大きな要因であり土壌をほぐす必要性がある点や、土壌診断における化学性診断の必要性、断根し根の再生を促す対策案、根系の発達状況を確認する必要性などの意見がありました。
簡易診断結果および意見交換会で出された意見を集約して、コストに関しても取り纏め提案することとしました。
報告者:技術委員会 柏﨑 智和